研究開発と革新食品・アグリビジネス
ビクトリア州は、サプライチェーン管理の優位性、研究開発へのアクセス、業界団体との連携により、オーストラリアの食品・アグリビジネス革新の要となっています。主要研究開発センターを設立する必要がある会社、あるいは活気あふれる研究開発環境の利益を知っている会社は、以下に注目するはずです。
- 2013/14年度、ビクトリア州はオーストラリアの食品・繊維輸出で全国一の州であり、全体の29%を占めています。オーストラリアの食品輸出におけるビクトリア州のシェアは27%、繊維輸出のシェアは40%でした。1
- メルボルンは、コスト的にアジア太平洋地域でもっとも研究開発に適した立地です。2
高度な研究とコラボレーション
ビクトリア州には充分な規模の研究開発機関と博士号をもつ優秀な科学者が揃っています。最近ラトローブ大学内に完成した400人の職員を抱える最先端農業・生命科学研究開発センターアグリバイオをはじめとする諸施設において、そのコラボレーションが実現します。
ビクトリア州は、食品・アグリビジネス分野の研究開発と革新を促進します。
メルボルンはオーストラリアで最も多く農業科学・生命科学専攻の卒業生を輩出する都市です。
- ビクトリア州で農業科学、環境科学、生命科学を修める学生は他のどの州よりも多くいます。3
- メルボルンは、オーストラリアで唯一、タイムズ世界大学ランキング (2014-15)に選ばれた大学が二つある都市です。メルボルン大学はオーストラリアの大学の中で最も高位にランクされている大学であり、生命科学分野でアジア太平洋地域トップの大学です。4
- オーストラリア研究会議が2012年に発表したオーストラリア全国の研究業績報告によると、ラトローブ大学は生物科学分野で「世界標準を大幅に上回る顕著な業績を上げている」大学、またモナッシュ大学は「世界標準を大きく上回る業績を上げている」大学と報告されています。5
- また、ディーキン大学、モナッシュ大学、メルボルン大学が揃って医療・健康科学分野で「世界標準を大きく上回る業績を上げている」とされています。6
- これらの分野では数多くの技術専門学校も技術的訓練を提供しています。
同分野で活躍している研究機関:
- レッドミート・イノベーション・センター
- 第一次産業適応研究ネットワーク
- 第一次産業気候変動センター(メルボルン大学)
- 国立酪農研究センター、エリンバンク
- タトゥラ園芸研究拠点
- 穀物イノベーション・パーク(穀物研究拠点)、ホーシャム
- 穀物研究開発コーポレーション
- デイリー・イノベーション・オーストラリア:業界主導の酪農生産研究開発イノベーション・ハブ
- 第一次産業のための気候変動研究戦略 (CSIRO)
- バイオセキュリティーリスク分析研究拠点
- 動物バイオテクノロジーセンター(メルボルン大学)
- アグリバイオ・サイエンス・センター(ラトローブ大学):ワールドクラスの設備を誇る農業・生命科学研究開発センター
- オーストラリア研究会議統合豆類研究拠点
- オーストラリア植物機能ゲノム科学センター(メルボルン大学)
- オーストラリア=中国河川流域管理共同研究センター(メルボルン大学)
- アジア太平洋動物健康センター(メルボルン大学)
- オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の動物・食品・健康科学部門:世界のトップ1%に数えられる農業科学研究機関
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資料:
1. ビクトリア州政府、第一次産業省食品繊維輸出実績報告
2. KPMG Competitive Alternatives 2014, Business Costs Report
3. 2013 Award Course Completions
4. Australian Research Council, Excellence in
Research Australia 2012 National Report
5. Ibid
6. Ibid