デジタルゲーム

メルボルンは、国内のデスクトップやモバイルデバイス向けのデジタルゲーム開発をリードし、そのほとんどが世界市場向けに開発されています。また、ゲーム機開発でもシドニーに次いで国内第2位の位置にあります。ビクトリア州のスタジオではベストセラーとなるゲームや、映画制作のアニメーション部門受賞作品など、優れた作品が次々と制作されています。FiremonkeyのFlight ControlやReal Racing 3、Hipster WhaleのCrossy Road、Alexander BruceのAntichamberは最近のヒット作の一例です。

スキルの高い卒業生や積極的な企業が集まる都市

メルボルンはこれまでゲーム開発で数々の成功を収めてきました。Game Developers' Association of Australia (GDAA)や国内のデジタルゲームのハブThe Arcadeが本社を構えるなど、国内ゲーム開発産業の半数近くがメルボルンに集中しています。The Arcadeはメルボルンを拠点とする国内デジタルゲームコミュニティの非営利コワーキングスペースです。ここには、ゲーム方法論、技術そして心理の活用を目的とした娯楽産業以外からのプロジェクトを奨励するゲーミフィケーション・ワークショップスペースがあります。

地元のアーティスト、デベロッパー、ライター、ミュージシャン、デザイナーが持つ独創性と優れたスキルがあるからこそ、メルボルンはゲームのメッカとして国内で地位を確立し、新しいゲームを求める世界の需要にも応えることができます。セクターの環境と評判の高さから、世界中の創造性豊かな人材や新プロジェクトがメルボルンに集まります。

常に充実した人材供給ライン

デベロッパーの技術レベルを維持し、1982年以降ゲーム開発においてセクターが培ってきた経験を生かすため、20を超えるメルボルンの高等教育機関がゲーム開発関連の約30のコースを開講しています。

以下の世界有数の大学もゲーム関連コースを開講しています。

プログラミング、アニメーション、マルチメディアデザイン、デジタルアート、デザインなど、ゲーム関連コースの卒業生の数は年間1,000人を超えています。さらにメルボルンは、情報通信技術(ICT)専攻の卒業生数でも国内トップクラスです。

国際的に高く評価される3つのゲーム専門学校

メルボルンには、ゲーム開発とデザインを専門とする世界屈指の私立校が3校あります。数々の受賞経験のあるAcademy of Interactive Entertainment(AIE)は、世界2番目の歴史を誇るゲーム・3Dグラフィック専門校です。また、27ヶ国に53のキャンパスを構える世界有数のクリエイティブメディア専門学校Qantm Collegeもメルボルンにあります。1

世界有数の充実した研究開発支援

オーストラリアでは研究開発分野の税が大幅に優遇されている点も、研究開発拠点としてのメルボルンの魅力をさらに高めています。優遇税制は適用対象も幅広いため、税負担は米国に比べて最高88%低くなります。KPMGは、メルボルンをアジア太平洋で最も魅力的な研究開発拠点と評価しています。2

Film Victoriaも助成金を通じてゲームのマーケティングを支援しています。2010年12月以降、ビクトリア州政府は、デジタルゲーム産業への投資やマーケティング支援に400万豪ドル超を支出しています。

さらにビクトリア州政府は、輸出や貿易活動を行う企業を対象に海外出張費を助成し、デジタルゲームセクターの国際化を支援しています。2010年12月以降、ビクトリア州政府は、Game Developers' Conference(GDC、サンフランシスコ)、E3(ロサンゼルス)、Gamescom(ケルン)、東京ゲームショウ(東京)などの国際ゲームイベントへ参加するビクトリア州のゲーム企業に約150件の助成金を支給してきました。

多様なインフラと、定期的に開催される注目度の高いゲーム展示会

ビクトリア州は、ゲーム開発スタジオのサービスプロバイダーやミドルウェアプロバイダーの拠点でもあります。こうしたプロバイダーは、国際的にも高い評価を受けているFMOD(クリエーター)、Firelight Technologiesディーキン大学の Motion.Lab(南半球最大規模のモーションキャプチャスタジオ)など、エンターテイメント、教育、Eヘルス、シミュレーションセクターでも業務を展開しています。

オーストラリアの独立系ゲームパブリッシャーSurprise Attackとデジタルゲーム専門広告代理店Lumi ConsultingはいずれもメルボルンのThe Arcadeから生まれた組織で、成長著しい国内のデジタルゲーム産業にアドバイスやサポートを提供しています。

最近、ビクトリア州は2019年までPAX AUSの開催を決定し、米国外では唯一ビクトリア州がこのイベントを主催することになります。2014年のPAX AUSでは、メルボルン・コンベンション&エキシビションセンターに5万人を超えるゲームファンが集まりました。このイベントにより、デジタルゲーム界の様々なイベントが一堂に会すメルボルン国際ゲームウィークは最高潮に達しました。メルボルン国際ゲームウィークは10月最終週に開催され、アジア太平洋のゲーム業界の目玉イベントGame Connect Asia Pacific(GCAP)も行われました。

メルボルンのさらなる強み:ビクトリア州のICTセクター

デジタルゲームセクターの技術ニーズを支えているのは、約10万人の労働者を擁するビクトリア州の大規模なICT産業です。3コスト競争力の高いビジネス環境、透明性の高い規制制度、協力的な政府、世界クラスのインフラ、そして世界でも最高水準の包括的な知的財産法がビクトリア州の強みです。

 

資料:
1.  Qantm website
2.  Competitive Alternatives KPMG's Guide to International Business Location Costs(2014年版)
3.  ビクトリア州政府 - Business Victoria