ビクトリア州の強み―医学

医学研究

メルボルンは世界的な医学研究開発の中心地です。ビクトリア州はだれもが認めるオーストラリア医学研究のリーダーであり、政府医学研究助成金の40%以上がビクトリア州に割り当てられています。1

メルボルンには多くの独立研究機関があり、がん、炎症性障害、心血管疾患、糖尿病、伝染病、公衆衛生、神経障害やメンタルヘルス等、様々な分野で重要な研究を行っています。さらに、バイオニクス医療、眼科疾患、幹細胞科学や小児科研究にも秀でています。また、ビクトリア州は臨床試験に関しても一流の知識と有利な環境を提供しています。

生命科学、バイオテクノロジー、製品製造等における知的財産権

ビクトリア州の生命科学セクターは世界有数の規模と革新性を誇っています。世界的に有名な研究機関や会社が集中し、その企業価値合計は350億豪ドルを超えます。 2

ビクトリア州における伝染病やがんの研究、医療器具デザイン、神経科学分野の専門知識は世界中に知られています。産業界は多くの経験豊富な人材、優秀な研究開発環境、そしてビクトリア州政府が1999年から累計18億豪ドルもの予算を投じて整備してきたワールドクラスのインフラに支えられています。3

デジタルヘルス/ICT企業の技術革新も目覚ましく、臨床や高齢者ケアに役立っています。これら企業はさらに設計コンサルタント会社やハイテク企業とも協力して、急性卒中症状、嚢胞性繊維症、手術前・手術後モニタリング、高齢者ケアのモニタリングやサービスといった課題に取り組んでいます。

職業訓練

 メルボルンはオーストラリアの州都のうちで最も人口増加率が高い都市で、ビクトリア州総人口560万人のうち420万人がメルボルンに住んでいます。医療およびソーシャルサービスセクターに就労する人は30万人を超えており、州総労働人口の12パーセントが同セクターで働いていることになります。[3]メルボルン住民の出身国・地域は200以上にものぼり、過半数が外国生まれ、もしくはどちらかの親が外国生まれの人たちです。

メルボルンの就労人口は高い技能と創造性、それに世界的な競争力を有する高等教育・職業訓練セクターのおかげで高度な教育と文化的多様性を有することで知られています。ビクトリア州には大学が10校あり、高齢者ケア、医療関連業種、臨床医療、歯科、メンタルヘルス、産婦人科、助産術、看護、栄養、医療補助、予防医療等を含む様々なヘルスケア関連の職業訓練を提供しています。

デザイン、建築、管理

メルボルンが「世界で最も住みやすい都市」とされるのは、ビクトリア州のデザイナー、都市計画担当者、建築家、エンジニア、財界リーダーらの協力の賜物です。その一要素として、政府と民間の提携により患者にもケア提供者にも最善の成果をもたらす、最先端で将来を見据える医療・高齢者ケアインフラストラクチャーの存在は重要です。

ビクトリア州は医療・高齢者ケア施設や地域密着型施設(一般医院、医療関連業、リハビリ等)を熟知しており、公共・民間パートナーシップ(PPP)インフラプロジェクトに関しては世界的な知識センターであると見なされています。

医療制度政策

ビクトリアの医療制度は各界の協力体制、堅固なガバナンス、コミュニティーへの注目、そして高い技能を有する就労者層に支えられています。平均寿命、がん・心血管疾患患者生存率などの指標において世界トップクラスの医療制度であると言え、ヘルスサービスの技術とケアの質において国際的に高い評価を得ています。

ビクトリア州には確かなインフラストラクチャー開発管理モデル、そして世界的な動向と変化するコミュニティーの需要を念頭に置いたしっかりした政策枠組があります。海外のパートナーとの協力のもと、新たなサービス提供モデルや日常的医療課題に対する解決策を見いだす格好の機会が得られます。例えば、喫煙率低下、糖尿病予防、交通事故防止、救急管理システムなどはビクトリア州が特に名高い分野です。

保健・医学学会

ワールドクラスの会議場インフラーと並び、保健医療研究センターとしてのビクトリア州の名声は、保健・医学学会誘致のポイントになります。

世界的に有名なメルボルン コンベンション アンド エキシビション センター(MCEC)を筆頭に、メルボルンはオーストラリアで中心商業区域のコンベンション施設の集中度が最も高い都市です。

保健サービス

オーストラリアは世界有数のヘルスケア制度を持つ国として知られていますが、その中でもビクトリア州は群を抜いています。ビクトリア州は世界をリードする高度な診断、医療、臨床能力を有しており、海外からの患者にも、現地あるいは遠隔医療を提供することができます。

特に、複雑な心血管手術や神経外科手術、不妊治療、糖尿病管理、がん治療、小児医療の実績は世界中によく知られています。

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資料:
1. 国家保健医療研究評議会、2012年
2.  オズバイオテック
3. オーストラリア教育・雇用・職場関係省、Australian Jobs 2013.