園芸作物

多様な気候と土壌が高品質の作物を育てる

ビクトリア州の果物業界は地理的に広範囲にまたがり、多種多様な作物を生産しています。同業界の生産高は25億豪ドル近くに上り、オーストラリアの園芸作物輸出総額の約50%を占めています。1 オーストラリア統計局はビクトリア州内で園芸業に携わる事業者数を3500近くと推計しています2

多種類の果物、強い輸出志向

ビクトリア州は、次のような作物を生産しています。

  • 仁果類(リンゴ、ナシ等)
  • 核果類(桃、アプリコット、ネクタリン等)
  • 液果類(ベリー)
  • 柑橘類
  • ナッツ類
  • ワイン用や生食用のブドウ(トムソン・シードレス等の主要輸出品目

horticulture fruits 

生食用のブドウ、核果類(チェリーを含む)、柑橘類業界は、特に輸出志向の強い業界です。輸出が急成長しているアーモンドを生産するため、オラム社がビクトリア州に12,000ヘクタールのアーモンド農場を設立したことに象徴されるとおり、この業界にも国際資本からの熱い視線が注がれています。3ビクトリア州の仁果類、核果類、液果類業界は、生産物のほとんどが国内向けですが、アーモンドと柑橘類は非常に強い輸出志向を示しています。オーストラリアの園芸作物輸出額は2013/14年度に9億豪ドルと、前年度比約50%という急成長を記録しましたが、ビクトリア州はその約50%を生産しました。4

価値が最も高かったのはナッツ類(生、乾燥)で、園芸作物輸出総額の約40%を占めました。

野菜

ビクトリア州は価値ベースでオーストラリアで二番目に大きな野菜生産地であり、全国生産額の約4分の1を生産しています。ビクトリア州の食用野菜生産総額は9億8500万豪ドルです。5 2012/13年度現在、ビクトリア州で食用野菜を生産している事業者数は800以上あります。

ビクトリア州は、ブロッコリー、アスパラガス、及びマッシュルームの生産額が全国一となっています。特にアスパラガスは、全国の95%を生産しています。ビクトリア州産野菜のほぼ半分はメルボルン地域で生産されています。6

ビクトリア州の野菜生産はほとんどが国内消費向けで、輸出志向は高くありませんが、それでも州産品が2013/14年度のオーストラリアの野菜輸出総額の31%を占め、国内最大の野菜輸出州でした。 7

マーケットアクセスと食品品質保証システム

北半球とは四季が反対のため、季節の異なる作物が供給できるというメリットがあります。また、空輸、海上輸送いずれでもアジアに近いこと、さらに厳格な食品安全性基準に裏打ちされた清潔で安全な作物であることもポイントです。ブドウ業界等で導入が進んでいる植物個体識別コードシステムにより、サプライチェーン・トラッキングが大幅に向上しています。8

ビクトリア州政府は、規制、研究開発、拡張サービス、流通、インフラへの投資を継続しています。

政府の業界支援

  • 新規開設された園芸研究拠点は、最新鋭の機械と的を絞った研究により、果物の品質改良、より効率的な生産システム、防虫防疫対策等を促進します。
  • ラトローブ大学内に2億8800万豪ドルをかけて生物科学研究センターアグリバイオを建設(2013年)
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資料:

  1. ビクトリア州政府、第一次産業省食品繊維輸出実績報告
  2. ビクトリア州政府、環境・第一次産業省
  3.  Australian Almonds, Olam
  4. ビクトリア州政府、第一次産業省食品繊維輸出実績報告
  5. ビクトリア州政府、第一次産業省食品繊維輸出実績報告
  6. ビクトリア州政府、第一次産業省食品繊維輸出実績報告
  7.  ビクトリア州政府、第一次産業省食品繊維輸出実績報告
  8. 環境・第一次産業省